2006年4月3日 京都新聞夕刊 より

 京都市内の和菓子職人らがこのほど、一般の家庭に出向いて菓子作りを指導する「京菓子講師倶楽部」を発足させた。自宅での手作り体験を通じて、京菓子の美しさやその技術に親しんでもらうのが狙いで、職人らは「京菓子を身近に感じてもらう機会を増やし、消費者層の拡大につなげたい」と意気込んでいる。

 同会は、京都市内の和菓子店経営者ら十二人で構成。利用者が作りたい和菓子の種類や日程など、条件に見合った職人をコーディネートし、講師として家庭に派遣する。家庭のほか、パーティーの企画も受け付ける。

 料金は講師一人につき二時間一万円。(※記事では材料費別となっておりますが、込みの間違いです。料金の詳細はこちら 講師一人で五人までの利用者に対応し、それを超える場合は追加料金が要る。菓子作りに必要な材料や器具はすべて講師が用意して持ち込む。材料のそろえ方や生地の扱い方など基礎から指導するという。

 今年二月に結成し、二日に初仕事の日を迎えた。この日は、京都市左京区の主婦、荒木典子さんが自宅に近所の主婦らを招いて菓子教室を開催。主婦とその子供たち計七人が、白こしあんと小麦粉、もち粉、上白糖を合わせて蒸し上げたこなし生地の和菓子など、五種類の菓子作りに挑戦した。
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 こなし生地であん玉を包み込む指先の動かし方や、竹べらの使い方など基本技術をもとに、サクラやバラ、キクをかたどった菓子を製作した。生地の表面に竹べらで花弁を刻み込む技法は初心者には難しそうだったが、講師が手を添えながら指導し、全員が所定の二時間以内に完成させた。

 同会代表を務める京菓子店「笹屋吉清」店主、保木進さんは「家庭でプロの味を再現する方法を伝えて洋菓子ブームが成功したように、作り方を教えれば和菓子を家で作る人も増える。京菓子ファンのすそ野を広げたい」と話す。 問い合わせは保木さん TEL:075−781−0904 へ。


























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